2017年07月13日

真空管アンプの修理

先日真空管アンプの修理をした、とここで書きました。
修理といっても、壊れたわけではありません。実はこのアンプは海外で住んでいた時に
(220V地域)作ったものですが、いつか日本に帰っても使えるように、と100Vでも動作するように
設計してありました。もともとB電源とヒータに別々にトランスを持っており、どちらも1次側は
110V巻線が2本、独立してありました。直列につなぐと220V、並列(又は単独)に繋ぐと
110V(100Vでも大丈夫でしょう)で使えるという物です。最初から巻線を直列・並列の切替が
出来るようにスイッチも付けました。2次側はB電源は220V、ヒータ用は6V×2です。
なのですが、B電源用のトランスが断線してしまいました。(この時には確かに「壊れた」のですが)
購入した店で同じものを求めると、在庫は無く、数百個単位で注文しないと入らない
とのこと。仕方なく、ヒータ用の物はまだ在庫が有ったためヒータ用をもう1個購入し、
2次側にヒータ用の2次側を繋げ、110V×2→6V×2→220Vと元の220Vを本来の1次側から
得るように接続し直して対応しました。この時に、もともと+Bの整流出力は250V程度だったのが
この修理により220V程度まで低下してしまいましたが、一応動作しているようでした。

この状態で日本に持って帰ってきましたが、日本の商用電源は100Vで、110Vよりも
1割低いため、整流出力も200V程度までしか得られなくなってしまいました。

アンプの構成はパワーがEL84(6BQ5)のP-Pで初段は2SK30、直結の全段差動、更に2SK30差動の
プリ段になっています。EL84は当然B電源を使用し、プリの電源はヒータ電源を
整流したDC+10V(三端子7810)です。で、パワー初段の差動アンプはB電源を抵抗で
電圧降下させたものを電源としているのですが、差動アンプなので定電流駆動
しており、抵抗で200V程度電圧降下させ、50V程度の電源で中点25V程度で動作させる
設計だったようです。(作った時には手書き回路図を作ったと思うが。。。)
で、トランス変更で+Bが220V程度まで下がった時もまだ動作点がギリギリ
範囲内に入っていたようですが、200Vでは完全に下回ってしまい、
差動増幅用2SK30が全く動けない状態になっていました。

従い、今回の修理内容は、パワー初段を電源電圧に依存する+Bからでなく、
プリと同じ10Vから駆動するように変更しました。また、電圧が低いので
ドレイン抵抗を従来の12kΩから2.7kΩに大幅に下げました。定電流が
差動合わせて4mAですので動作点は5V程度になるはずですが、合わせて
ゲインは大幅に落ちます。これによってアンプ全体での裸のゲインが
低下する為、NFB量が低下し、ダンピングファクターはかなり悪化
していると思われます(音もそんな感じの音です)が、NFBの
抵抗を付け直すのも面倒ですし、とりあえず四畳半にも満たない書斎の
アンプなのでこのままとしました。
posted by プー at 01:21| Comment(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする
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